先日のdog actuallyでお話したとおり、ボダイの肛門周囲腺腫瘍はその後ホルモン投与によって萎縮の一途を辿ったことから、思惑通りの結果に腫瘍学担当獣医Dr. Rは満面の笑みを浮かべた。
そして次に1年数ヶ月ぶりの心臓の検査を受け、心臓専門医Dr. Fからその現状維持の良さを褒められ、手術へのGOサインを出された。
「思ってたよりも断然いい」と恩師Dr. F。
ひっくり返すと心拍が一気に200を超えるから、そんな冒険をしなくていいように立位での心電図と超音波診断。
チビラも興味津々。
これでとうとう障害がなくなったわけだ。
うれしいのやら、寂しいのやら。
あとは私の気持ちだけが問題だった。
でも、背に腹は代えられない。
腫瘍を取り除いても玉が残っていては再発の恐れがあるし、去勢だけするのもありかも知れないけれど、一旦麻酔をかけるならさっさと同時に済ませた方がいい。
というわけで、心臓も調子がいい今のうちにオペの予約を取った。
そうとは知らず、オペ当日にただ朝飯を貰えず納得いかないボダイ。
なのに、今度は診療所に来て「今日は一体何をされるのか」、すでにやな予感でドキドキのボダイ。
診察台の上に持ち上げられついでに用意してあった薬剤をばたつく足でぶっ飛ばし、最後の抵抗を見せていたボダイも、ジアゼパム(筋弛緩薬)の前にはもう、だらりと力なく崩れ落ちるしかなかったのである。
(続く)
Advertisements